茶園について
高梨茶園は神奈川県秦野市にあり、風光明媚な丹沢山系のふもとに位置する茶園です。山の斜面に広がる約3ヘクタールの畑では現在9品種の茶樹を育てており、
家族経営で製茶・販売まで一貫して手掛けています。
霧深く雨が多いこの地域は茶づくりに好適な環境です。この土地が持つ可能性にいち早く気づいた茶園一代目が初めて茶の種を撒いたのが1953年。
以来約70年間、四代にわたりそれぞれが力を尽くして茶園の歴史をつなぎ、
ここ丹沢が茶産地として成長する一端を担ってきました。
現在は三代目の孝と四代目の晃が中心となり上質な茶づくりに邁進しています。
おいしいお茶をつくるためにはしっかり根を張った丈夫な木に育てることが大切です。
そのために当園では一本一本の間隔をゆったり取って植え、茶樹に負担をかけないよう摘み取りは二番茶までとしています。
有機肥料を撒き、萱敷きを行い、土づくりを何より重視して春夏秋冬休むことなく茶樹に愛情をそそいでいます。
日本で育てられているお茶の品種は「やぶきた」が主流ですが、当園ではやぶきた以外の品種も積極的に栽培し、それぞれの茶葉の味わいを生かした「品種茶」を中心に生産・販売しています。
爽やかな花のような香りを持つ「香駿」、甘く深い味わいの「さえみどり」など、品種ごとに異なるお茶の風味や香りを丁寧な仕事で最大限に引き出し、皆様に楽しんでいただきたい。
そうしてお茶の世界を広げていただくことが私たちにとって何よりの喜びです。
ときには明るい若草色に、ときには霧に包まれ静かな青緑に色を変える山々。
澄み切った空気と豊富な湧き水。
尽きることのない自然の恵みと愛情に育まれた高梨茶園のお茶をぜひご堪能ください。